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講演会 1998.01.17 尾道 |
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「乳房再建について」
因島市医師会病院外科
部長 小川 喜輝 先生
日本における乳房再建率
約10% アメリカでは約50%
乳癌のstage
stage 1と2が最も多い。stage 3でも再建している
乳房再建の時期
一期的:乳房切除術と同時に再建。一回の手術ですむので患者の負担が少ない。
乳房喪失のショックが少ない。
二期的:乳房切除術後局所再発のないことを確認後1−3年後に再建。患者の負担が増す。
手術方法
自己組織:(筋皮弁)による再建
腹直筋皮弁:腹の皮膚と脂肪と筋肉を胸に移動させる方法。
広範囲の組織壊死があるとき。大きい乳房を作るとき。
将来妊娠の可能性のない人。この術式が多い。
広背筋皮弁
背の皮膚と脂肪と筋肉を胸に移動させる方法。若い人。妊娠予定の人。小さい乳房を作るとき。
腹部に手術瘢痕のある人。
ティシュエキスパンダーによる再建
ティシュエキスパンダーで皮膚を伸ばし皮下に生理食塩水入りの袋、あるいは自己組織を入れる。
非定型的乳房切除術の時のみ適応。他の部位を傷付けない。整容的に良好。
乳房再建に消極的な要因
高齢者。合併症があるとき。予後の不確実さ。再建による乳癌への悪影響を心配。
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