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講演会 2003.10.05 尾道 |
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「ホスピス(緩和ケア)の現状と課題」
広島・ホスピスケアをすすめる会
代表 石口房子
1.ホスピスとはプログラム(オーストラリアのプログラムより)
@ ホスピスのサービスは患者と家族のケアを単位とする
A 患者のケアは患者の総合的ニーズと希望に基づく
患者の希望に沿うことと本来の治療とのギャップ
本人の意志をどこまで尊重できるか
例:ある日「もう少し薬を使ってほしい」→ 痛みが0になった
上を向けなかった患者さんが上を向けるようになった
B 患者と家族に対して専門的なチームケアが提供される
食べ物に対する欲求が最後まで残っている
栄養士や薬剤師の協力が大事(その他ボランディアも協力する)
C 遺族や友人へ死別後のケア(グリーフケア)が提供される
D 必要によりボランティアによるケアが提供される
かかわりのない方に逆にホッとすることも多い
E チームメンバーの教育や地域社会にも教育活動を行う
F 行政にも意見を反映していく
2.日本のホスピス(緩和ケア)施設
・ 現在(2003.8月)全国緩和ケア病棟承認施設として
120施設(2,287病床)
・ 広島県内で許可を受けているホスピス病棟は6ヶ所
総合病院三愛(福山・12床) 国立病院呉医療センター(呉・28床)
廿日市記念病院(廿日市・15床) 公立みつぎ総合病院(御調・5床)
広島パークヒル病院(広島西区・18床) 白瀧湖病院(東広島・7床)
ホスピス施設について
患者1.5人に一人の看護師が必要 正看護師が必要
個室料はベッド数の半分にしかとれない
一般病棟より広い。家族のベッドもいる。面談室、キッチン、家族部屋
日本の120施設(2287床)のうち2ヶ所が独立型
日本では痴呆症のグループホームしか認められていない
日本では癌で亡くなった人(30万人)のうち、1%位しかホスピスへ行っていない。
アメリカではホスピスといえば在宅ホスピスを指す。
3.これからのホスピス(緩和ケア)が目指すものは地域社会そのものが
ホスピスマインドを持ちいつまでもどこでもホスピスケアができるように
2005年6月18、19日・国際会議場で一緒に考え、学びましょう |
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